というコトで
行ってまいりました、18日のオーチャードホール。
席は前から11列目のやや右より。
ステージ上の人物、肉眼でしっかり表情まで見えます(嬉)。
まず最初に「stile antico early music vocal ensemble」という
コーラスグループにより数曲。
人間の声って、凄い楽器なんだなぁ…と感心させられることしきり。
休憩を挟んで、いよいよStingとEdin Karamazovの登場。
Karamazovのリュートをバックに歌う事に専念するStingの声は……
そりゃぁ、もう、ねぇ。素晴らしいの一言です。至福。
(リュート演奏もしてましたよ、ちゃんと。弾きながらも歌ってました)
アルバムより渋みが増してるような、そんな声。
StingによるJohn Dawlandの手紙の朗読をはさみつつ
「Songs From The Labyrinth」から次々と演奏。
途中先ほどのコーラスグループも加わったり。
基本的に16世紀の宮廷詩人の楽曲なので
粛々という感じで時間が流れていきまして
「え。もうおしまい?」的に、割と短めに終了。
ま、当然のごとくアンコールに入るわけですが
このアンコールが長くて……とても良かった。
まず、Dawlandの曲ではないけれど
やはりイギリスの中世の頃(多分)の曲を2曲。
その後ですよ。
なんと「In My Life」ですよ。いわずと知れたThe Beatlesのあの曲。
まさかStingで「In My Life」が聞けるなんて………
で、これがめちゃめちゃ良かったのでございますよ。
涙腺ゆるみました。
そして「Fields Of Gold」〜「Message In A Bottle」と続くんですが
これはもう反則的に素敵。
おまけ的に「桜」(日本のあの桜です。さ〜く〜ら〜、さ〜く〜ら〜♪)の
リュート編曲版を披露してくれて
オーラスはクリスマスの曲である事だけはわかったけど
タイトル等はわからないブルース曲。
リュートでの弾き語りブルース。
文字通りStingの独壇場。
もちろん良くないわけがない。
この人は、きっといつの時代のどこに生まれても
こうやって楽器を弾きながら歌っているんだろうなぁ…と
そんな事を深く深く感じさせられた、実に良い夜でした。
ちなみに、この日のStingの衣装は
着丈のかなり長い黒のジャケットに黒の細身のパンツ。シャツも黒。
そして時折、デコが燦然と輝いておりました。